弔いはやっぱりタイミング。青木のお坊ちゃん。


by specialmixjuice

矢切の渡し

朝起きると天気が良かったので、東京の東端エリアに行くことにした。

いろいろ迷ったが、柴又へと向かった。


柴又駅を降りた俺は、江戸川へと歩いた。

江戸川は東京と千葉の境界を成す川で、ここを運行する渡り舟「矢切の渡し」で有名だ。

ということで200円を払い、矢切の渡しに乗ることにした。


幼稚園児くらいの小さな女の子も2人乗っており、

舟のギリギリのところに横になって空を眺めていた。

落ちないか少し心配だが、気持ちよさそうだ。

俺もしたかったが、大人なのでできず、

ただただ真剣な表情で舟の進む方向を見つめた。

勇ましい表情だったと思う。

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川の上は静かで、時間がゆっくり流れていた。
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水面を見つめる少女。



千葉に上陸し、川に沿って歩き始めた。
かなりの急勾配の土手を老人が下っていてギョッとした。
地元で生まれ育った老人で、この坂は子供の頃から降りていたのかもしれない。
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ひたすらのどかな風景が続く。


川沿いでは釣りをしている人たちがたくさんいた。
誰も何も釣れていなかった。
そもそも彼らからは“釣る気”が感じられなかった。
釣竿を釣竿として認識しておらず、ただ木の棒についた糸を水に垂らしている。
そんな感じがした。


柴又の商店街に行き、試食の漬物をたくさん食べた。
きくらげラー油、レモンらっきょうが特に美味しかった。
買って帰ろうと思ったが、やめた。

帰宅した今、買わなくてよかったと思った。
情緒のある街で試食する漬物はうまいが、
今、この場にレモンらっきょうはいらない。

俺は冷静だった。
観光地の情緒に惑わされることなく、
正しい判断を下した。


帰りの電車で疲れて具合悪くなってしまった。
家でキムチ鍋を食っていたら回復した。

気持ちの良い風景や水の音を思い出していたが、
テレビの池田エライザの巨乳が映り、
それどころではなくなってしまった。






矢切の渡しの上で、かかってきた電話に出ていた中年男性がいた。
仕事の電話のような感じだったが、電話の向こうはまさか
相手が川の上でしゃべっているなんて思わないだろう。

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# by specialmixjuice | 2017-10-10 00:44

通勤中、新宿駅で乗り換えしていると

KIOSKにこんな張り紙がしてあった。


「タバコあります!」


タバコは吸わないが、とても頼もしく思えた。

「そうか!タバコあるのか!よかった!」

という気分になった。


そんなうれしくないものでも、

デカデカとした文字で、

さも「でかした!」と言ってもらいたげに

書いてあったら、

うれしくなっちゃうのではないだろうか。

俺はふとそう思ったのだった。



<ケース1>ラーメン屋に「七味あります!」

たまにラーメン屋に七味唐辛子が置いてある。

あっても何もうれしくない。

だってかけないから。

蕎麦屋、うどん屋との有難みとはレベルが違う。

しかしラーメン屋の窓にデカデカと

「七味あります!」

と書いてあったら

「おっ、七味かけられるんだ!」と一瞬錯覚するかもしれない。

いや、しないかな。



<ケース2>牛丼屋に「消毒液あります!」

すき家によく行くのだが、レジのところに消毒液が置いてある。

使っている人を見たことないが、

「消毒液あります!」と書かれていたら、

「助かった!」と思うかもしれない。

いや、思わないか。



<ケース3>トイレに「うんこあります!」

「やった、うんこだ!」

…とは思わないだろ。





ということで、俺の仮説はまったく成り立たなかった。




今日は肉そばを作って食べた。

麺を茹でるとき、

俺はなるべくカッコいい表情をして

鍋の中をかき回した。

ラー油を利かせたツユを作った。

最初はむせるが、慣れると止まらない。

「へい、そばおまち」

頭の中で唱えて食卓に運ぶ。

茹でた豚肉と共に。



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# by specialmixjuice | 2017-09-11 01:55

朝日奈央いい

昼にすき家を食いに行った。

メニューが決まり「すいません」というと
浅黒い肌の店員がキョトンとした表情で「えっ……あっ……はい」と言った。
飲食店の外国人店員の接客はこちらを不安にさせる。
変な間が空くし、ちゃんと伝わっているのかよくわからない感じになる。

店員の名札を見ると「成田」と書かれていた。(いや日本人だったのかよ!)




すき家の店内には「すき家RADIO」というオリジナルのラジオ番組が流れている。
そこで「三代目牛丼キング」というペンネームの奴が
「学生時代、部活の県大会で優勝したら好きな娘に告白しようとしていたのですが、
結局、優勝できなくて、最後まで告白できずじまいでした」
というエピソードと共に、三代目J Soul Brothersの曲をリクエストしていた。

「三代目牛丼キング」。
「三代目」は三代目J Soul Brothersからとったのだろう。
「牛丼」はすき家のラジオに投稿する名前だからそれに寄せてきたのだろう。
「キング」ってなんだ?どこから出てきた?

三代目 J Soul Brothersと牛丼を掛け合わせて
「三代目牛丼ブラザーズ」だったらわかる。
俺だったらもう少し凝って「三代目 牛Soul Brothers」にする。

なぜブラザーズのところに出どころ不明の「キング」というワードを置いたのか。
4人兄弟に「一郎」「二郎」「政明」「四郎」と名付けるのと同じくらい
気持ち悪くて整合性の取れていない、美しさのかけらもないネーミングだ。
言葉遊びのセンスが絶望的に欠けているのか。
そういった細かいところを考えることができない人なのか。

社会人にもなって、自分のペンネームに「キング」とか付けてしまうのは
●●●●(本当に言葉が悪くて申し訳ないので伏字)に近いと思う。
小学生じゃないんだからみっともないと思う。

「学生時代、部活の県大会で優勝したら好きな娘に告白しようとしていたのですが、
結局、優勝できなくて、最後まで告白できずじまいでした」
という、本当に何も起こってないエピソードを送る神経もだいぶキテる。
(それを採用する「すき家RADIO」も頭おかしい)
告白して失敗しました…なら、まだわかる。
優勝もしていないし、告白もしていない。
まったく何もしていないのだ。
何もしていないエピソードを語ったくせに
三代目J Soul Brothersの曲が聴きたいとリクエストしているのだ。
もはや無礼だ。

そもそも、どこで生まれ、どういう教育をされ、どんな映画や音楽やマンガを見聞きすれば
すき家の店内ラジオにエピソードを投稿しようと思い立つ大人になるのか。
人間の中でも突然変異の種であり、本物の変態だと思う。
そういう奴らが確実に存在していて、今日も同じ電車に乗っているのだ。
それはとても恐ろしいことで、俺が世界を一生理解できないということなのだ。


ということを考えていたら、同時に牛丼を食べ始めた老婆がすでにお会計をしていた。
「老人に食べるスピード負けたわ」と思ったら、その老婆、4分の3くらい残していた。

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# by specialmixjuice | 2017-08-17 00:22

「カール」が関東や東北で販売終了するらしい。

あまり食べていなかったが、急にこんな知らせを聞くと

1つの時代が幕を閉じた物悲しさを感じてしまう。

みなさんはどう思うか。




俺は架空のアルバムの曲名を考えるのが好きだ。

小さい頃から暇さえあれば考えている。

特に学生時代はすごかった。

授業をほとんど聞かず、50分で100の曲名を考えているなんてことはザラにあった。

(その結果、俺の偏差値はなかなか上がらなかった)


社会人になってもその癖は直っていない。

昨日、夜遅くまで企画書を作っていて意識が朦朧としていたのだが、

そんな中、俺はまたしても曲名を考えていた。


今回は5曲入りのミニアルバムだったのだが、

如何せん意識が半分飛んでいたもので

翌朝改めて見たら「なぜこの曲名を?」と思うものがほとんど。

特に5曲目は本当に一切記憶がなかった。


ということで意識がはっきりしている今、

改めてその曲名を振り返っていきたいと思う。


1曲目「血吐き」


つらかったのだろうか。

いきなりやさぐれている。

「吐血」ではなく「血吐き」と言っているところに

いささかセンスを感じないでもないが、

基本的に正常時の俺なら却下しているタイトルだ。

こんな80年代のアングラバンドみたいな

曲を2017年に恥ずかしげもなく発表できるわけないだろう。



2曲目「るいべ」


これは面白い。

いいタイトルだ。

ご存知ない方もいるかもしれないが

北海道の郷土料理に「ルイベ(ルイベ漬け)」というものがある。

鮭とイクラを凍ったままほんのり塩辛く漬けてあるのだが

これがなんとも美味い。

炊き立ての白飯との相性も抜群だ。

昨晩の俺は、そんな「ルイベ」をそのまま曲名にしてしまったのだ。

ひらがな表記にすることで怪しさもアップしている。

一体どんな内容が歌われるのだろうか?

ルイベを知ってる人も知らない人も妄想が膨らんでしまう秀逸なタイトルだ。



3曲目「小僧」


これもちょっと面白い。

なかなかいいではないか。

「血吐き」「るいべ」「小僧」……

3曲目にして徐々に世界観が出てきた。

長渕剛や北島三郎の世界の香りがほんのりしてきたが

決して彼らのイズムそのまんまではない。

暴力的な長渕も「血吐き」なんて言わないだろう。

函館出身のサブちゃんもさすがに「るいべ」は出てこない。

俺は若手の詩人だから、先人たちとは何かが違う。

これが「新世代」ということなんだろう。



4曲目「厚紙ベリッと貫太郎」


はい、ふざけた。

ふざけちゃったよ、これ。

ここまでは記憶があるのだが、

ニヤニヤしながらこれを打ち込んでいた。

確かにちょっと面白いが

基本的に意味わからないし

ウケを取りにいきすぎだろう。

俺は芸人じゃないのだから、

もっと侘び寂びのある言葉で人々を

骨の内側からじんわりと振るわせていかなければ

ならないはずなのだ。



5曲目「挑戦状」


これが噂の“完全に記憶がない”タイトルである。

なぜ挑戦状なのか。

どう流れでこの言葉が出てきたのか。

今となっては一切不明だ。

しかし5曲の中ではこれが一番いい。

「挑戦状」。

なんだか楽しいじゃない。

ウケを狙ってる感はないが

意味不明で面白い。

意識がほとんど飛んでいる自分が

脳みそを経由せずに本能だけで

この単語をひねり出したというのがそそるじゃないか。



というわけで改めてまとめてみた。



HASAMI group New E.P.!!

01.血吐き

02.るいべ

03.小僧

04.厚紙ベリッと貫太郎

05.挑戦状



4曲目のふざけ具合が邪魔な気がしないでもないが

それはそれでおつな味わい。

絶対売れることのないミニアルバムだが、

俺はこういう感じの面白さをこれからも出していきたい。

みなさんはこれを受け入れてくれるだろうか。



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# by specialmixjuice | 2017-05-25 22:36
土曜日、雨の降る中、奥さんとDVDを買いに新宿へ行った。
(昨年11月に結婚した)

前々から気になっていたカプリチョーザで昼飯を食おうと思っていたが、閉業していた。
さすがに大人になってきたのか、そういうことが起きたときの動揺が少なくなってきた。
すぐさま近くのお洒落なイタリアンレストランに入った。
玉ねぎと桜エビを使ったペペロンティーーノを食った。
リンゴ酢マンゴーのジュースを飲みながら思った。

「俺はもうキモオタなんかじゃない!!」

ちなみに奥さんは黒酢ザクロなるドリンクを好んでいた。


PARTY NIGHT




DVDも無事にゲットし、最後はデパートでケジャンとアミエビの塩辛を買って帰った。
その日の夕飯は朝鮮半島の香りがした。




日曜日、髪を切った。
本田さんという女に切ってもらった。
本田さん、近況報告を中心とした俺のトークに笑ってくれていたが
帰り際のお見送りで、無表情で「ありがとうございました」と言われ、
「えっ」となった。

帰り、俺は泊めてある車の横を通り過ぎるたび、
ウィンドウでニューヘアスタイルを確認してしまう。
俺はまだ中学生なのかよ、と思った。

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# by specialmixjuice | 2017-04-03 00:13